<連合>参院選に向け不満くすぶる 「小沢氏辞任」は陳謝(毎日新聞)

 連合の古賀伸明会長は5日の記者会見で、連合静岡の吉岡秀規会長が参院選静岡選挙区(改選数2)に民主党候補を2人擁立する条件として小沢一郎・民主党幹事長の辞任を求めたことについて「人事権は民主党の専権事項であり、他組織への越権行為だ。不適切な発言であり、小沢幹事長と党におわび申し上げたい」と陳謝した。

 小沢氏は1日に連合本部を訪ね、「あの発言は問題があるのではないか」と抗議しており、古賀氏は小沢氏本人にも謝罪したという。民主党との協調をにらみ、早期収拾を図ったとみられるが、地方連合に広がる小沢氏への不満が解消されるめどは立っていない。

 民主党は夏の参院選に向け、改選定数2以上の選挙区で、複数候補を擁立する方針だ。静岡でも先月31日、現職に続き、新人の擁立を発表したが、吉岡氏は条件として小沢氏の辞任を求めるなど、共倒れへの懸念を募らせる地方連合には、小沢氏への反発が広がる。

 古賀氏は5日、複数候補擁立方針について「政党が決定するもので、いいとか、悪いとかコメントする立場にない。党の参院選戦略を否定するつもりは全くない」と慎重に言葉を選んだ。2日には吉岡氏を連合本部に呼び、厳重注意したことも明かした。

 しかし、火消しを急ぐ連合本部に対し、地方連合側の思いは複雑だ。複数区を抱える地方連合幹部は「複数候補を立て、組織が分散すればしこりが残る。現職が落選し、新人が当選すればなおさらだ。党本部の想定以上に、現場の悩みは深い」と打ち明ける。

 鳩山由紀夫首相や小沢氏の「政治とカネ」の問題も、組合員の「政治離れ」に拍車をかける。こうした現状を打開するため、連合本部は政府への政策提言に取り組み、地方連合の不満解消を図る意向だ。古賀氏は5日の謝罪会見に先立ち、首相官邸で開かれた「政府・連合トップ会談」に出席し、雇用政策の拡充などを求めた。

 古賀氏はトップ会談で、鳩山首相に対し、参院選に向けて「挑戦的、現実的なマニフェスト(政権公約)作成が必要だ」と述べ、昨夏の衆院選マニフェストの見直しを進めるよう要請した。また、新卒者の内定状況がなお厳しいことを例に挙げ、「社会の安定基盤となる雇用創出をさらに強化する必要がある」と注文をつけた。【坂口裕彦】

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