<訃報>石井慎二さん68歳=洋泉社社長(毎日新聞)

 石井慎二さん68歳(いしい・しんじ=洋泉社社長)12日、食道がんのため死去。葬儀は17日午前10時半、東京都中野区中央2の33の3の宝仙寺大師堂。喪主は妻式子(しきこ)さん。

 JICC出版局(現・宝島社)の編集者だった76年に「別冊宝島」を創刊、ムック市場を開拓した。「田舎暮らしの本」を創刊し、田舎暮らしブームの火付け役となった。

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【中医協】診療側委員が改革を目指す声明を発表(医療介護CBニュース)

 中央社会保険医療協議会(中医協、会長=遠藤久夫・学習院大経済学部教授)の診療側委員は2月12日、東京都内で記者会見を開き、中医協の改革を目指す声明を発表した。

 声明には「医療関係者は国民の医療を守る診療報酬決定を心がける」「医薬品、医療機器の開拓に国家を挙げて取り組める診療報酬体系を設計する」といった内容が盛り込まれている。中医協の議論のたたき台となる医療情報に関する実地調査を厚労省が行っている点については、「公平・中立な組織で行う」としている。

■「診療所の再診料引き下げは残念」
 会見で委員からは、同日に答申された2010年度診療報酬改定について、全体がプラス改定となった点などは評価しつつも、「診療所の再診料を引き下げざるを得なかった点は残念」(鈴木邦彦・茨城県医師会理事)とする意見が相次いだ。さらに、「公益側にも支払側にも、本当の意味で患者を代表する立場の人がいなかった」(嘉山孝正・山形大医学部長)、「社会保障審議会で大枠を決め、項目を中医協で検討するという順序は、逆であるべき」(邉見公雄・全国公私病院連盟副会長)など、制度全体の問題点を指摘する声も上がった。

 声明の概要は次の通り。
1:医療に携わるすべての医療人が、医療を社会的共通資本としてとらえ、医療のグランドデザインを議論し、健全な医療体制を構築、育成することが、医療崩壊を止める。
2:正しい情報に基づく診療報酬の決定システムを構築する。医療情報に関する実態調査を厚生労働省が行うのではなく、公平・中立な組織で行う。
3:医療にかかる資源をソフト(人、知識、技術)、ハード(物)の両面から計算し、現実にかかっている資源との乖離を算出する。ソフトは人件費だけではなく、すべての専門家の技術料をも勘案する。
4:すべての医療関係者は、各自の利益のみに走らず、国民の医療を守る診療報酬決定を心がける。
5:医薬品、医療機器の開拓に国家を挙げて取り組める診療報酬体系を設計する。
6:特定機能病院、地域の中核的病院、地域の病院、個人診療所、在宅医療・看護、在宅介護、歯科診療所、薬局のいずれかが崩壊しても医療全体が崩壊することを念頭に置いて診療報酬を決める。
7:医療費総枠の増額と医師を含めた医療関係者の人的資源の増大を目指す。


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<平野官房長官>外交機密費上納、官邸の調査不能 (毎日新聞)

 平野博文官房長官は8日午前の記者会見で、政府が過去に外務省報償費(外交機密費)を首相官邸に上納する慣行があったことを認める答弁書を決定したことに関し、「上納した証拠があるか(事務方に)調べさせたが、官邸サイドに証明するものがない。(関係文書の)保存義務が(期限の5年を過ぎたため)ないということで確認するすべがない」と述べ、上納の事実や使途を官邸側からは確認できなかったと明らかにした。

 政府は5日の閣議で、上納の有無を問う鈴木宗男衆院議員の質問主意書に対し、「かつて外務省の報償費が首相官邸の外交用務に使われたことがあったことが外務省において判明した」と認める答弁書を決定した。平野氏は「外務省で調べた結果としての結論で、何をもって『あった』というか私は承知してない」と述べるにとどめた。

 また、岡田克也外相が「(予算の『移用』を制限する)財政法違反には当たらない」と話していることに対し、平野氏は「どういうところに使われているか分からないから、財政法違反かどうか言及するわけにはいかない」と述べた。【横田愛】

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ハイチPKOが出発へ=陸自部隊、8日に現地入り(時事通信)

 ハイチでの国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊の国際救援隊1次要員が6日、現地に向け出発する。第1陣は早ければ8日(現地7日)に現地入りし、ブルドーザーなどの重機が到着次第、来週後半にもがれきの除去や整地作業を開始。鳩山由紀夫首相は「阪神・淡路大震災や中越沖地震などの災害で培った経験をいかんなく発揮してほしい」と送り出した。
 1次要員は中央即応連隊(宇都宮市)を中心に約200人で編成。首都ポルトープランスに宿営地を設営し、避難民の仮設住宅設置のための整地などを行う。 

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首相動静(2月9日)(時事通信)

 午前6時9分、松野頼久官房副長官が入った。同20分、松井孝治官房副長官が加わった。
 午前8時4分、松野氏が出た。同21分、平野博文官房長官が加わった。
 午前8時45分、平野、松井両氏が出た。同50分、公邸発。「きのう小沢一郎民主党幹事長に『頑張ってください』と言ったということだが」に「頑張ってくださいという言葉は使っていない」。同51分、国会着。同53分、民主党代表室へ。同56分、同室を出て衆院第1委員室へ。同9時2分、衆院予算委員会開会。
 午後0時13分、衆院予算委休憩。同15分、衆院第1委員室を出て、同17分、国会発。同18分、官邸着。同19分、執務室へ。
 午後0時30分、執務室を出て首相会議室へ。
 午後0時47分、首相会議室を出て執務室へ。
 午後1時5分、執務室を出て、同6分、官邸発。同7分、国会着。同9分、衆院第1委員室へ。
 午後1時41分、衆院予算委再開。
 午後6時16分、衆院予算委散会。同18分、衆院第1委員室を出て、同19分、院内大臣室へ。
 午後6時24分、閣議開始。
 午後6時43分、閣議終了。同44分から同45分まで、福島瑞穂消費者・少子化担当相、平野官房長官ら。同46分から同7時2分まで、平野、松井正副官房長官。同3分、院内大臣室を出て、同4分、国会発。同6分、官邸着。同7分、執務室へ。
 午後7時25分、執務室を出て、同26分、小ホールへ。同27分から同33分まで、報道各社のインタビュー。「石川議員が会見で、議員辞職や離党をしない意向を表明したが」に「近いうちにこういった党務に関しては、小沢幹事長が石川議員に会うことになっているから、そこで判断が下されるのではないか」。同34分、小ホールを出て執務室へ。
 午後8時19分、執務室を出て、同20分、官邸発。同21分、公邸着。
 10日午前0時現在、公邸。来客なし。
(了)

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<「1Q84」>「3」を4月16日発売 初版50万部(毎日新聞)

 新潮社は5日、村上春樹さんの小説「1Q84・BOOK3」(1995円)を4月16日に発売すると発表した。初版部数は50万部で、同社の平成(1989年)以降の単行本としては最多。「BOOK1」「BOOK2」は昨年5月29日に発売され、12日間で計100万部を突破(現在は計230万部)。2009年の年間ベストセラー1位となり、作中で言及された音楽のCDや関連書籍も売れるなど、社会現象化した。09年度の毎日出版文化賞を受賞した。

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デルタ航空機の主脚格納庫に黒人男性の遺体 成田空港(産経新聞)

 7日午後6時5分ごろ、千葉県成田市の成田国際空港で、整備士が着陸したデルタ航空機の主脚格納庫のドアを開けたところ、庫内で黒人男性が死亡しているのを発見した。

 同空港によると、同機はデルタ航空59便で、日本時間の同日午前3時41分にニューヨーク国際空港を離陸し、午後4時46分に成田国際空港に着陸した。格納庫は通常機内からは侵入できない場所にあるという。

 空港署によると、男性は年齢不明で、外見上は目立った傷はないという。同署は男性が米国から同機に乗りこんだものとみて、事件と事故の両面で調べている。

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<雅子さま>病状の見解、東宮職医師団発表(毎日新聞)

 皇太子妃雅子さまの病状に関して東宮職医師団が5日発表した見解は次の通り。

     ◇

 宮内庁の依頼を受けた東宮職医師団が皇太子妃殿下のご病気ご治療に携わり始めた04年6月から、5年半が経過しました。妃殿下におかれましては、この間に、着実にご快復に向かわれております。これは、ご本人の並々ならぬご努力はもちろんのことですが、皇太子殿下のしっかりとしたお支えのもと、天皇、皇后両陛下をはじめとして多くの皆さまのご協力によるところが大きいものであります。東宮職医師団としては、この機会に、ご治療経過について包括的な説明を行うとともに、長期的な視野に立っての展望についても言及したいと考えます。その関連で、東宮職医師団は、今回の東宮職医師団見解の発表が予定より大きく遅れましたことをおわび申し上げます。

 1 これまでのご治療と経過

 (1)ご病名の確定とご治療の開始

 東宮職医師団は、妃殿下のご病状を、アメリカ精神医学会の公的な診断分類である「DSM−4精神疾患の診断・統計マニュアル」に基づいて「適応障害(不安と抑うつ気分の混合を伴うもの、慢性)」と診断いたしました。これは、大うつ病性障害(いわゆる「うつ病」)をはじめとする気分障害の診断基準を満たさず、複数の明らかなストレス要因が発症の契機として認められたことから診断したもので、ストレスの軽減を目的とした環境調整と精神療法、そして少量の薬物療法を使って治療を開始しました。

 一部には、「適応障害」が大うつ病性障害と比較して軽症であるかのような誤解に基づいた意見が出されたこともありましたが、ご病状の発表に使用しましたDSM−4の1軸診断(精神疾患名の診断)は症状の程度を表すものではなく、あくまでも症状に基づく分類の診断です。当時の妃殿下のご病状の程度は、精神的・身体的エネルギーが低下されてお住まいからお出になることもできないほどに深刻なものでした。そうしたご病状に関しまして、東宮職医師団は、妃殿下の受けてこられたストレスが大きいことによるものと判断しました。

 (2)これまでのご治療の経過

 (イ)皇太子妃殿下が5年半前とは比べられないほどに良くなられた背景として、まず、妃殿下が、元々精神的な健康度が非常に高くていらっしゃる上に、ご快復に向けて驚くほど努力され工夫されたことが挙げられます。また、何かにつけご相談をされている皇太子殿下が一貫して温かく支えてくださっていることや、愛子内親王殿下との愛情あふれる触れ合いがおありになることも大きな力になっています。妃殿下は、愛子内親王殿下が毎日を安心して楽しくお過ごしになれるように心を砕いておられ、内親王殿下が健やかに成長されていることが大きな喜びになっていらっしゃるようにお見受けします。

 (ロ)妃殿下は、精神的に余裕が出てこられ、ストレスを感じ悩まれることがおありになっても、比較的早く立ち直られるようになっていらっしゃいます。その結果、公私を問わずご活動の幅が広がってこられ、ご公務へのご出席も徐々に増えてこられました。昨年には、天皇、皇后両陛下のお祝いの諸行事への出席がかなわれ、1月には、神戸での阪神淡路大震災の15周年追悼式典にも出席することがおできになりました。こうした大切な行事へのご出席は、事前のご体調の調整を含め、さまざまなご準備に大変なご努力を必要とされますが、その一方で、妃殿下にとって心の力を取り戻すご体験になっているものと拝察しております。この他、国連大学でのご聴講に加え、児童福祉施設文化祭や児童養護施設へのご訪問、小児科病棟での動物介在活動への飼い犬の参加のお手伝いなど、妃殿下が常々心を寄せられている社会や人の役に立つご活動が徐々に可能になってきていらっしゃいますが、これは妃殿下のご治療にとっても役立つものであります。

 (ハ)妃殿下がご自身のご活動に自信を回復されるようになるためには、安心してご活動いただける環境も重要です。環境に関して、東宮職医師団は、妃殿下が過去に、私的なお楽しみよりもご公務などのお仕事を優先されてこられたために、意識されないうちに心理的な閉塞(へいそく)感を強く感じられるようになられた面があると考えました。また、妃殿下には、お立場上自由な外出がかなわないために必然的に情報遮断や感覚遮断の状態になられ、それ自体がストレスになるだけでなく、ストレスに対する抵抗力を弱めることになったとも考えました。こうしたことから、妃殿下には、人目に気を使わずにお出ましになれるような環境の中で、気力や体力の充実につながるような私的活動を増やしていっていただくことが重要だと考えてお勧めしてまいりました。その過程で、公私にかかわらず、妃殿下のご活動の場面で報道関係の皆様にもお願いをしてご協力いただいてまいりましたが、今後ともぜひご理解とご協力をいただければありがたいと考えております。

 (ニ)安心できる環境作りは、妃殿下のご活動とご生活のすべての側面にかかわることであり、その意味で多くの関係者の協力を必要とします。とくに、妃殿下を直接にお支えする東宮職の体制についてはいろいろな角度から体制の見直しの必要性を指摘させていただき、多くの改善が見られ、それらが妃殿下のご快復に役だっております。しかしながら、数多くある東宮御所内の日々のご負担を軽減できるような仕事の効率化など、さらなる改善が必要なところも残っており、ご検討いただいているところです。

 2 今後の展望

 (イ)妃殿下のご快復はずいぶん進んでおりますが、なおご体調には波がおありで、ご活動のご準備に大きなご努力が必要であったり、ご活動の後に疲れがお出になったりするなど、いろいろなご活動を続けてはまだおできにならない状態にいらっしゃいます。また、ご自身は努力しようとされても思うようにいかないこともありますし、無理をされてかえってご体調を崩されることもあります。そのようなときにも、周囲の方々のご理解と支援はとても重要です。一般に、患者さんが治療に取り組み、それが実を結びつつあるときには、できていないことではなく、小さなことでもできたこと、あるいは努力していることが認めてもらえるような、安心できる温かい環境が不可欠です。妃殿下のご治療に関しましても、ぜひ、その点を皆様にご理解いただければと考えます。

 (ロ)妃殿下をお支えする方々には、今後のご活動の適正な配分に関しても慎重にご検討いただきたいと考えております。妃殿下は、何事にも心を込めて取り組んでいらっしゃいました。ご公務はもちろん、育児などご家庭内のことや、東宮御所内でのお仕事など、なさらないといけないことがたくさんおありになるなかで、できるだけ多くの要請に応えようとして、お疲れを表に出さずに無理をされる場面が少なからず見受けられます。しかも、こうしたご活動を複合的に行われることは、現在の妃殿下のご体調ではご負担の大きいものです。従いまして、今後は、こうしたご活動を適正に配分してご負担を軽減していただくことが、さらなるご快復のために重要になってくると考えております。

 (ハ)まずご公務ですが、妃殿下は、ご公務への復帰に向けて今後とも努力されることになると思います。その際に、ご快復が進むにつれてご公務を行われることへの期待もより大きくなるものと考えられますが、それが妃殿下にとって過分のご負担とならないような配慮が必要です。また、ライフワークとなり得るご活動を行われることは、大きな自信につながるものであり、心の健康を保つためにも重要なものですが、そうしたご活動を見つけていかれるためには十分な余裕と時間が必要です。従いまして、今後は、十分に時間をかけながらライフワークにつながる可能性のあるご活動を見つけられることにも力を注いでいただきたいと考えております。

 (ニ)妃殿下の海外へのお出かけに関して若干触れておきたいと思います。東宮職医師団としましては、公式の日程がお続きになる海外公式ご訪問は、妃殿下にはご負担が大き過ぎると考えております。従いまして、将来的に海外ご訪問をご検討いただく場合には、ご負担が少なく期間も長くない私的なご訪問をまず検討していただくことが望ましく、ご治療の面からも効果的であると考えております。

 (ホ)妃殿下には、育児を中心としたご家庭の中の役割も重要です。妃殿下はご家庭をことのほか大切に考えられ、皇太子殿下や愛子内親王殿下とご一緒の時間を大切になさっていらっしゃいます。また、皇太子殿下が安心してご公務に励まれるように、そして愛子内親王殿下が健やかに育たれるように、いわば裏方としてずいぶん多くの時間を使っていらっしゃいます。皇太子殿下のお仕事のお手伝いや育児のご相談、愛子内親王殿下の学校行事や勉強のお手伝い、三殿下でのだんらんなどの家庭的なご活動は皇太子殿下、愛子内親王殿下にとりましてもとても大きな意味を持つもので、これからもぜひ大切にしていっていただきたいと考えております。

 (へ)愛子内親王殿下のご成長やお友達との交流の広がりをご覧になることは、妃殿下にとって喜びであるとともに、心の癒やしにもなっています。これまで東宮御所内やこどもの城、さらには学習院幼稚園や初等科での愛子内親王殿下のご活動やお友達との交流の広がりは、愛子内親王殿下の成長に大きな助けとなってきました。そして、それを見守り手助けされることが妃殿下のお心の支えになってきています。またこれまで、内親王殿下の先生方やお友達のお母様方が妃殿下と温かく自然に接していただいてきていることも、妃殿下にとり大きな力になっています。妃殿下は、こうした温かい人間的な触れあいをとても大切に思われて心から感謝されていらっしゃるご様子であり、このことがご快復に向けての大きな力になってきていることからも、ぜひこうしたご活動を大切にしていっていただきたいと考えております。また、人間的な触れあいという意味で、国民の皆様が温かい目で見守ってくださっていることも妃殿下のお心の支えとなっていると拝察しております。

 (ト)妃殿下ご自身のご友人との交流も、妃殿下のお心の健康にとりまして、とても大切です。東宮職医師団は、妃殿下が、皇太子妃というお立場もあって自由にご友人にお会いになる機会が少なくなっていたことも心のバランスを崩される一因になっていたと考え、そのような交流を増やし発展させていっていただくようにお勧めしてまいりましたが、今後もそうしたご関係を大切にしていっていただきたいと考えております。

 (チ)運動など体を動かされるご活動を通してご体調を整えられ、気力や体力の充実をはかっていただくことも大切ですので、そうしたご活動をこれまでのように続けていっていただければと考えております。

 妃殿下は、皇太子妃としての立場や責任の重さを深く認識されていて、復帰のために懸命に努力され、ご治療開始以降、長い目で見ますと、ご病状は大きく改善してきていらっしゃいます。ただ、これまでのストレス状況やご闘病が長期にわたっていらっしゃることを考えますと、ご活動の幅を更に大きく広げていただくまでには、さらなる時間が必要であると考えられます。

 従いまして、妃殿下には決して焦られることなく、現在のご活動を時間をかけて着実に継続していっていただきたいと考えております。その過程では、妃殿下が一つ一つ努力され、工夫され、試行錯誤を繰り返される場面もあるかと思いますが、これはご快復に向けてのご治療を進めていく上で必要なものでもあります。国民の皆様におかれましては、こうした治療上の配慮と、前向きにかつ真摯(しんし)に努力しようとされている妃殿下のお気持ちをぜひご理解いただき、引き続き長い目で温かく見守っていただくようご協力をお願い申し上げます。

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<節分>「福は内」園児350人が豆まき 東京・浅草寺(毎日新聞)

 節分の3日、東京都台東区の浅草寺で節分会があり、境内の浅草寺幼稚園の園児約350人が豆まきをした。

 黄色い紙で作った裃(かみしも)を身にまとった園児たちは、本堂で参拝を済ませると五重塔の前に整列。先生から豆まきの由来についての話を聞いた後、「福は内」と歓声を上げながら元気よく豆をまいた。カメラを手にした保護者をはじめ、外国人観光客らも大勢訪れた。【袴田貴行】

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